『どろろ』旧アニメ放送時の昭和44年 ( 1969 ) から関連商品のマーケット展開は活発だった様子で、多くのキャラクター商品が販売されています。
ビニールパス・自由帳・スケッチブック
画像の商品以外にも 通園バック ・お弁当箱・水筒など園児を対象とした商品、めんこ・おもちゃの時計・お財布・おもちゃの飛行機など、駄菓子屋で流通していたと思われる商品、文房具と多くのキャラクター商品が販売されていました。
( あのキャラクターに似ているのは気のせいです、みたいな怪しい商品もありました )
シングルレコード 発売・テイチクレコード
主題歌「どろろのうた」を三番まで収録。
ジャケットが飛び出す絵本風の仕掛けになっており、
登場人物紹介の「百鬼丸」が立体的です。
また「これが百鬼丸のからだのひみつだ」と百鬼丸の紹介ページがあります。
シングルレコード 発売・日本コロムビア
『どろろ』『バンパイヤ』主題歌のシングル
ソノシート1 発売・朝日ソノラマ
「万代の巻」
主題歌「どろろのうた」
テーマソング「百鬼丸の歌」収録
ソノシート2 発売・朝日ソノラマ
「妖馬チミドロ」「三匹の天邪鬼」
主題歌「どろろのうた」
テーマソング「百鬼丸の歌」収録
ソノシート1・2には北野英明氏によるカラー漫画が掲載。
これら多くの『どろろ』関連商品を見ると、やはり “ 大 ” は付かなくとも、当時のちびっこを中心に人気の漫画・アニメ作品だったのではないかと思われます。
また【 どろろのあゆみ ④ 】の、Ⅿちゃんお姉さん情報でソースはつかないのですが、
① 「どろろ」は人気があった、
② 再放送していた。
と、本放送時の様子をお姉さんがⅯちゃんに話していたのだそうです。
当時、私が「白黒だし、人気が無いから再放送されないのかなあ」と同じクラスの彼女に愚痴っていたので、本放送時の様子を彼女がお姉さんに聞いてくれた様です。
① は、クラスで話題になっていたくらいの話かな、と思うのですが、
② は、再放送もフジテレビ系ではないか? と思うので、当時のテレビ欄を探せば再放送時期、期間が分かりそうです。( 1970年に入るとTVガイドや新聞のテレビ欄から “ カラー ” の表示が消えるので 1969年の本放送終了後、間もなく再放送されたのではないか、と考えています )
『宇宙戦艦ヤマト』で第二次アニメブームが到来、1970年代後半からアニメ特番が定期的に放映されるようになり、旧アニメ『どろろ』も主題歌と名シーンを短く ですが、フジテレビ系のゴールデンで放映されていました。この放映時はクレームも無かった様子で頻繁に『どろろ』が懐かしの名作として取り上げられています。
( ファンのフジテレビへの投書・署名活動がこのような形で奏功したのかもしれません )
また、「ぶーけ」で『イティハーサ』連載時に水樹和佳子先生のアシスタントをされていた漫画家さんが《 幼稚園の頃、水筒が “ どろろ ” で女の子っぽくなくって、恥ずかしかった》と当時のエピソードを紹介、「ぶーけ」に記事として掲載されていました。
( 私だったら オオヨロコビだけどな、と思いました )
さて、ここからは1980年代~ 映像関連商品の紹介になります。
旧アニメ『どろろ』サウンド・トラック 発売・日本コロムビア
音楽・冨田勲
最終回「最後の妖怪」とパイロットフィルムの音声ドラマ
1985年4月10日 にっかつビデオフィルムズ 全2巻で発売
第一巻 19話「雷火犬」・21話「マイマイオンバ」・パイロットフィルムを収録。
第二巻 23話「人食い大木」・25話「妖怪土坊主」
( 手塚治虫FC・山形会報「むしのなかま№9」昭和59年 ( 1984 ) 11月16日発行 に『どろろ』と『バンパイヤ』のビデオソフト化のお知らせが掲載 )
1998年1月25日発売 『どろろ』LDボックス
初回予約特典にテレホンカードが付属。
全話とパイロットフィルムを収録。
2000年6月21日より 東映ビデオシリーズ発売
全話収録『どろろ』3巻・『どろろと百鬼丸』3巻の全6巻。
2002年11月21発売「手塚治虫アニメワールドシリーズ、どろろ・DVD Complete-BOX」
全話収録に加えてパイロットフィルム、封入解説書、絵コンテ集、次回予告フィルム、前期版ノンテロップオープニングなどの映像特典、主題歌「どろろのうた」のインストバージョン、「百鬼丸の歌」などの音源も収録。
封入のブックレットでは作品解説の他に、杉井ギザブロー監督をはじめとする当時の製作スタッフのインタビュー記事が「どろろ回想録」として収録。
2005年9月21日に手塚治虫生誕80周年を記念して廉価盤「どろろ Complete-BOX」が発売、絵コンテは付属せず、インナージャケット、チャプターカード等は省略。
昭和54年2月28日発行の「虫のもと(虫プロFC発行ペーパー)」にライリー商会の8㎜映画フィルムが商品紹介として掲載されています。
「どろろと百鬼丸」おんぶ地蔵 No.SO-53
「どろろと百鬼丸」最後の妖怪 No.SO-54
最初に「にっかつビデオフィルムズ」でビデオソフトが発売された後、LDボックス発売まで10年以上の間隔が開いていますが、それ以降は定期的に映像関連商品が発売されています。
この10年以上の間隔が開いた理由らしきものも、後で考えてみたいと思います。