朝日ソノラマ:ハロウィンコミックス
【あらすじ】
出産時に母と死別した「金目童子」は孤児として拾われる。しかし、彼を拾った養父母は人でなしで虐待されて育つことになる。養父母の折檻で両目を失い彷徨っていた童子は、山中で母の霊と出会う。そして、母に神通力を宿す目を与えられ、実の父を探すように助言される。
こうして不思議な金の目をもつ「金目童子」はあてどない旅に出る。道中出会った少女「銀姫」と僧侶「紫銅」が仲間となり、三人の妖怪退治の旅は賑やかに続く。
怪奇と幻想、奇妙な諧謔味。
独特の作風で知られる高橋葉介先生のコメディ「妖怪退治道中物語」少年が主人公の妖怪退治もの。
道中、仲間になる「銀姫」は妖怪「単眼鬼」を山に封じるため鎮魂の鈴を鳴らしていた少女なのですが、この「単眼鬼」はふもとの村に福をもたらすために生贄にされた子供たちの怨念の集合体で…
とか、
脇役に、かっこいい、腕っぷしが強いお坊さん、
最期の敵が〇〇とか、
どこか『どろろ』を思わせる妖怪退治譚。
最期は大団円で綺麗にまとまっていますが、この設定とキャラクターで珍道中をもう少し長く見たかったかな。
『夢幻紳士-冒険活劇編-』が好きな方にはオススメ、
『猟鬼博士』に収録されている『影一号指令』の本郷さんも蟹頭で「あのキャラクター」に似ているのは気のせいだと思うのですが…
他にも『影男』に四肢を武器や機械で補填したダークヒーローが登場したりします。