『どろろ』を巡る冒険或いは私的備忘録

「どろろ」を中心に「手塚作品」の記事を掲載。カテゴリーは【書籍・舞台・表現規制・どろろのあゆみ・どろろに影響を受けた作品・「神話の法則の三幕構成」で解析する「どろろ」・ブラック・ジャック、ロボトミー抗議事件・ジャングル大帝、黒人差別抗議事件】

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

景光という父

『どろろ』秋田文庫2巻 : 解説 ー 錨模様、勝手にメッセージ ー 出崎統 醍醐景光の存在のたしかさはどうだ。彼は自分が何も持っていない事をしっかりと自覚している。だけど欲望には逆らえない。その確かな「弱さ」は真実の様に僕には思えたのだ。 ― 彼は…

寿海という男

この『どろろ』という物語は「寿海」という一人の男の慈悲から始まった物語。 そんな切り口で一節、 百鬼丸の養い親である「寿海」は、 棄てられ水に流された赤子を拾う ⇓ 養育する ⇓ 信じて? 出発を見送る ( 刀を贈る ) 上記の行動を取るのですが、養父の…

「手塚治虫WORLD - 少年マンガ編」 著者:手塚治虫 監修・文:みなもと太郎

【 手塚治虫WORLD - 少年マンガ編、これがホントの最終回だ!】 発行:ゴマブックス株式会社 著者:手塚治虫 監修・文:みなもと太郎 手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『リボンの騎士』『どろろ』『ジャングル大帝』『W3』の6作品の…

昆虫つれづれ草

【昆虫つれづれ草 著:手塚治虫 小学館・Lapita books】 ー手塚治虫、虫の博物誌ー 『昆虫つれづれ草』は手塚先生が旧制中学時代、御学友と一緒に昆虫についての小論をまとめて発行していた小冊子で、装丁・挿画、構成の巧みさとこだわりも凄いのですが、先生…