『どろろ』を巡る冒険或いは私的備忘録

「どろろ」を中心に「手塚作品」の記事を掲載。カテゴリーは【書籍・舞台・表現規制・どろろのあゆみ・どろろに影響を受けた作品・「神話の法則の三幕構成」で解析する「どろろ」・ブラック・ジャック、ロボトミー抗議事件・ジャングル大帝、黒人差別抗議事件】

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

劇団☆新感線『どろろ』

劇団☆新感線の公演で『どろろ』を見たことがあります。 と言っても演目が『どろろ』だったワケではなく、 新感線の「おまけ」で拝見したのです。 たしか…… 公演は1993年の『てるみ&うぐいす』で、 上演後の「おまけ」として、古田新太さん ( 当時は細くて恰…

人形劇団「ひとみ座」70周年記念公演『どろろ』

人形劇団「ひとみ座」70周年記念公演『どろろ』 真っ直ぐな熱い少年漫画を感じさせる舞台。 1948年発足、代表作は『ひょっこりひょうたん島』 子供を対象にした作品やシェイクスピア作品など幅広い作品を上演し、伝統人形の研究と継承を活動の柱としている老…

劇団扉座 新浄瑠璃『百鬼丸』

劇団扉座 新浄瑠璃『百鬼丸』 手塚治虫原作『どろろ』のストーリーを「百鬼丸」のストーリーライン一つにまとめた本作は「呪われた子供の再生」という主題に焦点を当てて翻案されており、毒親育ちの子供ならこの舞台はいろいろと腑に落ちる点も多いのではな…

SF・Japan冬季号 「手塚治虫スペシャル」

徳間書店 2002年 SF・Japan冬季号 「手塚治虫スペシャル」 「神話の法則」の三幕構成で解析する「どろろ」を書くために、本棚や段ボール箱をごそごそひっくり返しておりましたら、SF・Japan「手塚治虫スペシャル」が出てまいりました。 PS2ゲーム「どろろ」…

「神話の法則の三幕構成」で解析する『どろろ』 あとがき

『どろろ』という物語は不思議な物語です、50年の時を経ても、多くの人を魅了して止まない。 《 妖怪に奪われた生身の体を一つ一つ取り戻す、という「どろろ」のストーリーの骨子を流用してファミコン漫画のシナリオを書いたら単行本が250万部も売れた。( 中…

「神話の法則の三幕構成」で解析する『どろろ』 其の三「どろろ」蛇足編

大塚英志氏が名付けた “ アトムの命題 ” という呪いがあります。 成長しない体を持つ「アトム」と言うキャラクターが持つ「呪縛」です。( アトムは天馬博士の亡くなった息子の代わりに作られたロボットなのですが、アトムが成長しないと怒った博士に疎まれ、…

「神話の法則の三幕構成」で解析する『どろろ』 其の二 「どろろ」編

其の二 「どろろ」編 ① 日常の世界 もう一人の主人公「どろろ」は野盗「火袋」、その妻「お自夜」の子として、すくすく育ちます。しかし、彼女がまだ赤ん坊の時に、父の部下イタチの裏切りにより、火袋は野盗の頭の座を追われ、親子で放浪することになります…