『どろろ』を巡る冒険或いは私的備忘録

「どろろ」を中心に「手塚作品」の記事を掲載。カテゴリーは【書籍・舞台・表現規制・どろろのあゆみ・どろろに影響を受けた作品・「神話の法則の三幕構成」で解析する「どろろ」・ブラック・ジャック、ロボトミー抗議事件・ジャングル大帝、黒人差別抗議事件】

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

悪書追放運動 その8

【手塚治虫、斯く闘えり】 『ガラスの地球を救え』 著:手塚治虫 発行:光文社 「思えば、『鉄腕アトム』を描きはじめた昭和二十六、七年ころは、ものすごい批判が教育者や父母から集中し、「日本に高速列車や高速道路なんて造れるはずがない」とか、「ロボ…

【手塚治虫キャラクター図鑑・5】

『手塚治虫キャラクター図鑑・5』 1998年12月1日発行 発行:朝日新聞社 監修:手塚プロダクション 構成・文:池田啓晶 「三つ目がとおる」とおかしな奴ら編・「陽だまりの樹」と歴史の群像編 手塚ワールドがひと目で分かる !! 写楽保介、和登千代子、オクチ…

悪書追放運動 その7 【やけっぱちのマリア】

【 講談社・手塚治虫漫画全集『やけっぱちのマリア』あとがき 】 「やけっぱちのマリア」は、まあ、いわばキワモノです。ちょうど、この当時子どもの性教育の見なおしが叫ばれ、「アポロの歌」の解説でもかきましたが、少年誌に大胆な性描写やはだかが載りは…

「血だるま剣法・平田弘史」

『 血だるま剣法 』 1962年7月に「日の丸文庫」の貸本誌『魔像』別冊として刊行された。 部落解放同盟の厳しい抗議を受けて回収・絶版となった伝説の作品。 【 あらすじ 】 主人公の猪子玄之助には「領内に部落があっては恥をかく」という藩主の命で家族を惨…