『どろろ』以外の手塚リメイク作品を纏めました。
『魔人王ガロン』
月刊「手塚治虫マガジン」で連載。
ガロンが消えて長い年月が経ち、人々がそのことを忘れかけた頃、宇宙から地球に送られた “ 謎の玉 ” を拾った高校生・明王真は魔神ガロンになる力を得る。しかし、他にも玉の力を得て魔神になるものが現れた。玉の力を使い続けると悪しき欲望のままに暴れだす、という玉の性質から、暴走する魔神・力を悪用する魔神が現れ、町は混乱の渦に … 明王真と力を悪用する魔神たちの闘いが始まる。
盛り上がりを見せたところで「手塚治虫マガジン」が終了になり、単行本で完結の予定でしたが、現在も未完です。
GO先生、何処かで連載再開して下さらないだろうか、
『アトム・ザ・ビギニング』
小学館クリエイティブ ヒーローズコミックス:全12巻
原案:手塚治虫 コンセプトワーク:ゆうきまさみ 監修:手塚眞 協力:手塚プロダクション 漫画:カサハラテツロー
「月刊ヒーローズ」にて2015年1月号から連載開始。
アニメ化され2017年4月からNHK総合で放送。
原因不明の大災害に見舞われた近未来の日本。 ー それから5年後、復興が進む日本の練馬大学にロボット開発にすべてを懸ける2人の若き研究者の姿があった。天才コンビ “ 天馬午太郎 ” と “ お茶の水博志 ” は協力して「自我」を持つ人工知能「ベヴストザイン」を開発、それを搭載した自律型ロボット・A106を作成。しかし、彼らの研究室は資金不足、賞金目当てに「ロボット・レスリング」に出場することになる。
当初はアトム誕生までのストーリーを描くとされていましたが、ストーリーが進むにつれて原作『鉄腕アトム』とのズレが生じた為、今作のストーリーは1969年に起きた事件をきっかけに原作とは時間軸が分岐した世界となっています。
『PLUTO』
「ビッグコミックオリジナル」で2003~2009まで連載。
監修:手塚眞 プロデューサー:長崎尚志 協力:手塚プロ 漫画:浦沢直樹
第9回手塚治虫文化賞:マンガ大賞 平成17年文化庁メディア芸術祭:マンガ部門優秀賞 第14回星雲賞:コミック部門 など受賞。
熱心な手塚治虫ファンである浦沢先生のラブコールで実現したリメイク。
手塚眞氏は《 浦沢さんが相手だとはいえ、さすがに(父の)代表作の『鉄腕アトム』だしって返事を半年悩んだ 》と、許諾までの道のりは長かった模様。
手塚眞氏との最初の打ち合わせでキャラクターデザイン・ストーリー設定を氏に見せたところ、単なるオマージュではなく浦沢作品としての『地上最大のロボット』を描いてください、と手塚眞氏に言われ、当初手塚画に寄せていたキャラクターデザインは変更されました。アトムをはじめとするキャラクターやストーリー設定に浦沢先生のアレンジが加えられていますが、アトムを始め、あのキャラだと分かるアレンジは流石。舞台設定は当時報道されたイラク戦争を反映したものとなっています。
2015年に舞台化、2018年に再演されました。
『ASTRO・BOY 鉄腕アトム』
小学館 てんとう虫コミックス 全3巻 著者:姫川明
2003年4月からフジテレビ系列で放映開始となった『ーASTRO・BOYー 鉄腕アトム』のコミカライズ、小学館の学年誌に連載されたもの。
『劇団二十面相 VS 七色いんこ』
少年チャンピオンコミックス 全3巻(第一部完) 著者:中谷チカ
『Heisei 七色いんこ』
講談社「なかよし」で、2008年5月号~2009年7月号まで連載。増刊「なかよしラブリー」2009年7月号に完結編が掲載された。
「なかよし」創刊55周年カウントダウン企画、手塚治虫生誕80周年記念企画
『新約・リボンの騎士』
RE:BORN~仮面の男とリボンの騎士~ 1 (ホームコミックス) コミック – 2014/7/25
出版社: 集英社
手塚治虫 神楽坂淳 フカキショウコ
「リボンの騎士」60周年を記念して、ホーム社のWEBサイトぷら@ほ~むより、7月19日から連載。神楽坂淳がシナリオ、フカキショウコがマンガを執筆。
巨匠・手塚治虫の名作『リボンの騎士』が、新たな物語で蘇る……!!
天使チンクの取り違いにより、シルバーランドの国に数奇な運命を持つ2人の子供が生まれ落ちた。1人は、男の子の魂と女の子の魂を持つサファイア王子。もう1人は、魂を持たずに生まれてしまった大公の息子・プラスチック。やがて失われた魂に導かれるように、プラスチックの運命が動き出す ー。
『ダイモンズ』
チャンピオンコミックス 全13巻 著者:米原秀幸
「週刊少年チャンピオン」秋田書店にて2006年10号~2008年29号まで連載
『鉄の旋律』を原作としているが、共通点は「親友に裏切られ復讐を誓う」「主人公が両腕を欠損し義手を装着」「義手の動力は超能力」と言った点にとどまる。
荒廃した近未来を舞台に描かれるSF復讐劇。
チャンピオンREDコミックス:全4巻 脚本:藤澤勇希 漫画:柚木N´
秋田書店「チャンピオンRED」で2016年11月号~2018年5月号まで掲載
『三つ目がわらう』
『ヤング・ブラックジャック』
ヤングチャンピオンコミックス:全16巻
「ヤング・チャンピオン」秋田書店で2011年24号~2019年13号まで連載。
2015年10月~TBS系でアニメ放送された
本作は若かりし頃のブラックジャックこと間黒男を主人公に原作の前日譚的なストーリーが展開。その為、1960年代の世相 ( 安保闘争、学生運動・ベトナム戦争 ) が積極的に取入れられています。
2011年のドラマ「ヤング・ブラックジャック ( 岡田将生版 )」は本作品と関係無し、
『こんなブラックジャックはイヤだ』
発行:小学館 漫画:つのがい 全5巻
ブラックジャックを中心に手塚キャラクターが多数登場するギャグ・二次創作、
著者の “ つのがい ” 氏がTwitterで発表していた二次創作。手塚るみ子氏の目に留まり、公式絵師のお墨付きを得てコミック化となりました。
『RAY』
秋田書店 チャンピオンREDコミックス全7巻 著者:吉富昭仁
チャンピオンRED2002年10月号~2005年8月号まで連載、
第2部『RAY -THE OTHER SIDE-』2006年5月号から同年9月号まで連載。
“ SFメディカル・ヒューマンドラマ ”
臓器密売組織に目を奪われた主人公・春日野零は謎の医師 ( ブラックジャック ) による移植手術を受ける。移植された眼は透視能力を持っており、成長した零は不可能な手術を成功させる天才無免許医師となっていた。そして、自身の育った臓器密売組織の謎に迫っていく…
後に実写ドラマやアニメになりました。
『EAT-MAN』の吉富先生による漫画、ブラックジャックは序盤にチラリとしか出演せず、リメイクというには微妙ですが、
『Dr・キリコ 白い死神』
秋田書店「別冊ヤングチャンピオン」2016年5月号から2018年12月号まで “ 手塚治虫デビュー70周年記念企画 ” として連載。
『ブラック・ジャック』に登場する安楽死専門医で、ブラック・ジャックのライバルであるドクターキリコを主人公にしたスピンオフ作品。
キリコの他、妹のユリが登場するが、ブラック・ジャック、ピノコなどの主要キャラクターは登場しない。
『ブラックジャック -黒い医者-』 週刊少年チャンピオン連載
『ブラックジャック・ガール』
マイクロマガジン社 TCコミックス全1巻 著者:七野ワビせん
ブラックジャックが女子中学生に、
ブラックジャックがおとぎの世界へ転生ー
めくるめく “ 和田ラジヲワールド ” …
『メルモちゃん』
2011~2012年にかけて「COMICリュウ」で連載。
『ふしぎなメルモ』をふくやま先生がリメイク、
手塚キャラクターが数多く登場し、「ロック」が探偵、「百鬼丸」がラノベ作家と、アレンジは大胆ですが、やさしい “ ふくやまワールド ” に癒されるリメイク。
後に復刊ドットコムで愛蔵版が増補復刊されました、こちらには “ おまけまんが ” で「どろろ」も登場。
『TEAM PHOENIX(チーム・フェニックス) 』
少年チャンピオンコミックス( 別冊少年チャンピオン連載 )
著者: ケニー・ルイス
≪ 自然生命体とロボット同盟による大戦から100年。宇宙の9割はロボット同盟が支配する今、シルバーランドの騎士サファイアは、この不条理な世界を打開すべく宇宙海賊を結成!! 写楽やレオを率いてロボット同盟に立ち向かう、スペース・オペラ巨編開幕!!
マンガの神様・手塚治虫が生み出したヒーローたちを、情熱の国スペインの人気コミック作家ケニー・ルイスが熱筆!! 未だかつて誰も見たことのない手塚ワールド爆誕!! ー公式サイトより ≫
ケニー・ルイス氏が手塚プロダクションとのコラボレーションで立ち上げた新シリーズ。 日本では「別冊少年チャンピオン」(秋田書店)6月号(2021年5月12日発売)から連載される。仏語圏では、ベルギーの出版社デュピュイ社が出す老舗コミック週刊誌「スピルー」で連載。脚本・作画のケニー・ルイス氏はバンド・デシネと呼ばれる仏語圏コミックの人気作家、スペイン在住。
ブラックジャック先生の汎用性の高さが … 人気者の宿命でしょうか、