月刊誌 「手塚治虫マガジン」
発行:KKベストセラーズ 2003年5月号から2005年4月号まで、全24号
手塚治虫作品の代表作と特集作品を毎号再編集して掲載。当時“ブラックジャック”のアニメ化を始め、活発だった手塚作品の市場展開( 手塚キャラクターショップ・新グッズ・企画展示・リメイクなど )も掲載され、情報誌としての側面も有った。
毎号のゲストも小松左京先生、藤子不二雄Ⓐ先生と豪華で、2004年5月号から永井豪先生の『魔神王ガロン』連載開始。
この雑誌の発刊で若いファンの取り込みが出来たのだろうか? アンケート結果やお便りコーナーを見ると、11~20代読者の占める割合は41~50代読者に次いで多い( 積極的にアンケート・お便りを送付しているのが若い世代ということもあるのでしょうが … ) アンケート結果が反映されたのか、掲載漫画も号数を重ねる毎に、若いファンに支持されている作品が多く掲載されるようになってきた。
月刊誌 「テヅコミ」
発行:マイクロマガジン社 2018年10月~ 全18号
手塚治虫生誕90周年記念で創刊されたマンガ雑誌、『プライム・ローズ』『リボンの騎士』『どろろ』『奇子』『ドン・ドラキュラ』などを人気漫画家がトリビュートして連載、同時に手塚作品も再編集して掲載。限定版には記念メダルが付属。
「トリコロールLaLa・手塚学園」
発行:白泉社 LaLa新増刊の「トリコロールLaLa」に連載された手塚トリビュート、4人の作家が参加( 筑波さくら・呉由姫・樫八重子・田中慧 )
手塚キャラクターが通う学園で事件がー と、手塚キャラクターで乙女ゲームな展開。後に花とゆめコミックス『手塚学園』として2014年5月に刊行された。
永井豪先生の描き下し『ブラックジャック・嵐の夜に-』32P掲載
嵐の夜、ブラックジャックのもとに次々と患者 ( 手塚キャラクター ) が現れる。
最後に現れたのは …
「COMIC CUE」
発行:イーストプレス社 1999年
「自分も手塚漫画の主人公なのに地位が低い」と嘆くマグマ大使が、次々と他の手塚漫画の登場キャラクターを倒していく。ただし、アトムは「聖域」なので、後回し。
島本先生は「手塚治虫×石ノ森章太郎・マンガのちから(2013年)」パンフレット別冊でサイボーグ009の島村ジョーとアトムが共演するトリビュート作品も描いている。
「osamu moe to moso」
( オサム・モエット・モッソ ) とは2010年9月から巡回していた展覧会。
この展覧会では「手塚治虫で妄想する」をテーマに多くの作家の手塚トリビュート作品が展示され、それらのトリビュート作品を使用したオリジナルグッズも多数販売、好評を博した。コミックマーケット79~82・コミティア104にもブース出店し、冊子「osamu moet moso CONCEPT BOOK」も販売された。
どろろのトリビュート漫画は三作品掲載。
・osamu moet moso CONCEPT BOOK1.5 岡崎能士『どろろ』
・osamu moet moso CONCEPT BOOK2.0 鈴木小波『どろろ・第一話』
・osamu moet moso CONCEPT BOOK3.0 鈴木小波『どろろ・第二話』
「伝説マガジン」
発行:実業之日本社 2001年6月~
“ 一冊丸ごと復刻マガジン ”
思い出の名作・埋もれた名作の復刻と『デロリンマン』『まいっちんぐマチコ先生』『ワイルド7』など、名作の新作を収録。筒井康隆先生・塚本晋也氏とゲストも多彩、
かつてこれらの作品のファンであった中高年男性をターゲットにした紙面構成、
雑誌「昭和40年男」「昭和50年男」のコミック雑誌版のようなコンセプト?
『どろろ』掲載時には、ミステリー作家で高名な手塚ファンである二階堂黎人氏が解説を寄稿。
「COMIC(KON)魂」
編集・発行:株式会社はちどり 発売:主婦の友社
2017年9月~発刊 2020年3月号にて休刊
本格時代劇漫画を掲載し、ターゲットはシニア世代。『どろろ』『佐武と市捕物控』を再掲連載。発刊記念に神田明神にて「5大作家原画展 ( 手塚治虫・石ノ森章太郎・叶精作・池上遼一・林家木久扇 )」を開催した。
「Open Post ( オープンポスト )」 コンテンツ投稿サイトプロジェクト
2007年11月1日に開設、
経済産業省の委託により、映像産業振興機構と日本動画協会が「手塚作品を素材として提供、イラストや動画を自由に創作・投稿してもらい、新たなクリエイターの発掘を目指す」として、二次創作を募集するサイトとして立ち上げた。
「作品発表の場の提供」「商業化機会の創出」「クリエイターの発掘」を目的とする。
ユーザー登録することで、手塚作品のキャラクター・ロゴ・美術デザインなどの素材をダウンロード、それらを使用して二次創作・投稿できる。クリエイターのプロ・アマ問わず、質の高い作品は商業化を検討。( 国内からの投稿限定 )
2008年9月にはリニューアルされ『天才バカボン( 赤塚不二夫 )』『テッカマン( タツノコプロ )』の投稿が可能になり、2009年9月には『サイボーグ009( 石ノ森章太郎 )』の二次創作が投稿できるようになったが、広告宣伝が今一つで一般認知が進まず、盛り上がりを見せぬまま終了となった。
公認で使ってOKと言われても「恐れ多い」と感じる方が多かったのかも 、